霊場について

◆法然上人二十五霊場 第一番霊場

 誕生寺は浄土宗他力念仏門の開祖法然上人降誕の聖地、熊谷法力房蓮生(熊谷直実)が建久4年(1193年)師である法然上人の命を奉じ、この地に来て上人誕生の旧邸を寺院に改めたものであり、本堂須弥壇の位置が上人誕生の室があった場所とされる。
 爾来、900年の星霜を経て法灯絶えることなく全浄土教徒の魂の故郷と敬仰されている法然上人(圓光大師)25霊場の第1番。境内には誕生椋、無垢橋、産湯の井戸など永き歴史を物語るものがある。

両幡の天降ります椋の木は 世々に朽ちせぬ 法の師の跡

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◆中国三十三観音霊場 特別霊場

本堂南側に位置する観音堂は寛永8年(1631)初代津山城主・森 忠政公寄進によるもので、現在、中国33観音の特別霊場としてまつられている聖観音(慈覚大師作)は、元禄12年(1699)当山第15世の通誉上人が、当山御本尊を江戸の回向院、芝の増上寺等に出開帳の際、八百屋お七の遺族がお七の位牌と振袖を上人に渡され、お七の供養を依頼した。 
上人はそれらを作州に持ち帰り、当山の観音菩薩の前で、お七の菩提をねんごろに回向するとともに、再びお七のような哀れなことがない様にと、もし何か切実なる悩み、苦しみ、願望を持つ者あれば、その願いを必ず成就させてやってほしいと、祈願されたのであった。  以後、大願成就の「お七観音」として信仰を集めている。当山の観音菩薩を静かに拝する時、衆生の心を見透かすかの様な、霊験あらたかな不思議さを秘めている。両脇には「不動明王」「毘沙門天王」が置かれ、災難疫病を除き、招福開運を得られるのである。

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◆中国三十地蔵尊霊場 第一番霊場

地蔵尊めぐりのご本尊は、山門手前300メートルに位置する娑婆堂にまつられています。
 お堂には、御本尊として1体の地蔵をまつっており、その他に  
  1.檀陀(だんだ)地蔵       地獄道を化す 
  2.宝珠(ほうじゅ)地蔵      餓鬼道を化す
  3.宝印(ほういん)地蔵      畜生道を化す  
  4.持地(じち)地蔵        阿修羅道を化す
  5.除蓋障(じょがいしょう)地蔵  人間を化す  
  6.日光(にっこう)地蔵      天道を化す 
と名付けられた6地蔵をまつっている。お堂上部壁面には「賽の河原図」が施されている。

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◆山陽花の寺二十四ヶ寺 第十二番

平成22年(2010)4月から始まりました。山陽花の寺24ヵ寺は山口県・岡山県・広島県の3県に点在する霊場です。当霊場会では、山口県を「芳(かぐわし)の国」、岡山県を「美(うるわし)の国」、広島県を「癒(いやし)の国」と称する。各寺院の代表的な花(または植物)を定め、霊場のシンボルフラワーとしています。誕生寺のシンボルフラワーは「イチョウ・サツキ・モミジ」となっております。

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              ▲昨年の紅葉の様子がご覧いただけます(提供:OHK)

◆百八観音霊場 第五番

人には「108の煩悩」があると言われます。その煩悩を浄めて「108の智慧」をいただくのが、「百八観音霊場」です。観音さまは、人々の様々悩みや苦しみを除き、幸せへと導いてくださる仏さまです。中国観音霊場、四国三十三観音霊場、九州西国霊場、の3霊場が手を結び「日本で最初の百八観音霊場」が生まれたのです。 巡拝は、自分自身を見つめて新しい生命をいただく旅。あなたも、煩悩を浄め、慈悲と智慧を授かる「百八観音さまを巡る心の旅」へ、お出かけください。

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